A CASE OF DIFFUSE EMPHYSEMATOUS PERITONITIS TREATED CONSERVATIVELY BASED ON INTRAPERITONEAL AND URINARY EMPHYSEMATOUS IMAGES

2003 
症例は58歳,女性.基礎疾患として,子宮癌治療に起因する神経因性膀胱およびそれによる慢性腎不全がある. 39度の発熱,腹痛を主訴に来院,腹部全体に筋性防御がみられ,汎発性腹膜炎の状態であった.血液検査では高度の炎症反応と腎不全および代謝性アシドーシスが認められた.腹部CT検査では拡張した膀胱,両側水尿管,両側水腎症がみられ,腹腔内には右側優位の腹水と遊離空気像が,さらに右拡張腎盂内と膀胱内にも空気像が認められた.穿刺腹水は混濁のみで消化液を混じておらず,気腫性尿路感染症に続発した気腫性腹膜炎と診断し,開腹術は行わず抗生剤による保存的治療を行い治癒せしめた.腹膜炎であっても腹腔内に異常のない原発性腹膜炎という病態もあり,この場合は抗生剤治療が第一選択であるが診断は難しく,本例は腹腔内と尿路系の両方に存在した気腫が診断根拠となり保存的治療をしえた稀な症例であった.
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