4,4′-ジヒドロキシアゾあるいは4,4′-ジヒドロキシアゾキシベンゼンをメソーゲンとするポリエスデル及びポリカルボナートの液晶的性質

1986 
4,4′-ジオキシアゾあるいは4,4′-ジオキシアゾキシベンゼンをメソーゲンとし, α, ω-アルカンジオイルをスペーサーとする半屈曲性ポリエステルは, 4,4′-ジオイルアゾあるいは4,4′-ジオイルアゾキシベンゼンとα, ω-アルカンジオキシスペーサーからなるポリエステルよりは液晶相を形成しやすいことを見いだした. メソーゲンとスペーサーの間のエステル結合順序の逆転が, 液晶形成能につよく影響を及ぼしている. アルキルスペーサーにカイラル成分を導入したポリエステルはコレステリック相を与え, そのコレステリックピッチは, スペーサー部分の組成に依存して変化する. オキシエチレン連鎖をスペーサーとするボリカルボナートのネマチック相への転移温度は, アルキルスペーサーを屈曲鎖とするポリエステルより極端に低下することを見いだした. これは, オキシエチレン鎖の大きな屈曲性に起因するものである.
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