子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)の診断精度および経時的変化に関する検討

2008 
子宮頸部細胞診にて子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)が疑われた765 例に対し,細胞診,コルポスコピー下狙い組織診,手術摘出物病理および経時的変化について検討した。細胞診においてはCIN 3 以上の病変の検出率に関してClass IIIa とIIIbの間に有意差を認めた。狙い組織診と手術摘出物病理の一致率は79.8%であったが,原則として治療を要するCIN 3 以上と診断する精度は96.1%と高かった。CIN 114例にコルポスコピー下狙い組織診による経過観察が行われ,軽い病変への退縮例が26.3%,高度の病変への進行例が19.3%,病変の不変例が54.4%であり,CIN 2 では経過観察開始後2 年以内にCIN3 に進行するものが多かった。初回検査時から後の病変の変化の推定では,CIN 1,2 でClass IIIb 以上のものがClass IIIa 以下のものに比較して有意に進行するものが多いことが判明した(p<0.05)。
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