A Case of Rectal Cancer with Perianal Metastasis
2004
症例は54歳,男性.半年前より体重減少がみられ,便の狭小化も出現,食欲不振,腹満感を主訴に当院消化器科受診.イレウスの診断にて同日入院.直腸に閉塞をともなう全周性の腫瘍をみとめ,人工肛門造設術を施行した.肛門部左側に台状隆起をした腫瘍をみとめ,直腸と肛門部の両腫瘍より生検組織診GroupVが得られた.肝転移,膀胱浸潤,左尿管浸潤もみられた.人工肛門造設22日後,腹会陰式直腸切断術,左尿管・膀胱部分合併切除,尿管端側吻合・ステント留置術を施行した.直腸の腫瘍は膀胱壁に浸潤した中分化腺癌であり,肛門臀部の腫瘍も中分化腺癌がみられ,組織型は同一であった.痔瘻の存在は確認できなかった.直腸病変と連続性はみられないこと,組織型が同一であること,腫瘍の中心が肛門臀部にあること,肛門管上皮に腫瘍がみられないことより,直腸癌の肛門部転移と診断した.本症例は興味深いまれな症例と思われたため報告した.
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