The Usefulness of Diffusion-weighted Images for Detection of Nodal Metastasis of Rectal Cancer

2008 
目的と方法: 直腸癌33症例を対象としMRI拡散強調画像で同定された領域リンパ節のADC値を用いてリンパ節転移の診断能を検討した.結果: 33症例中,転移陽性の11症例では,いずれもリンパ節の同定が可能であった.一方,転移陰性の22症例でも9症例で領域リンパ節が同定された.同定された病変の中で,ADC値が1×10-3mm2/sec未満のリンパ節は転移陽性18病変中16病変,転移陰性10病変中4病変であった.一方,ADC値が0.6×10-3mm2/sec未満の描出リンパ節は転移陰性の2病変のみであり転移陽性では認めなかった.以上から転移陽性リンパ節をADC(×10-3mm2/sec)値0.6以上1.0未満とするとリンパ節転移陽性の11例中9例,リンパ節転移陰性の22例中2例のみが陽性となり,感度82%,特異度91%,陽性適中率82%となった.結語: MRI拡散強調画像でADC値を測定することは直腸癌リンパ節転移の有効な診断方法と考えられた.
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