Chewing ability in relation of physical health status.

1990 
本研究の目的は, 聞き取りによる咀嚼能力の実態を把握し, 咀嚼能力が身体的要因にどのような影響を及ぼすかについて検討することである.対象は, 65歳以上の地域老人722名 (男254, 女468) であり, 受診率は88.6%であった. 咀嚼能力は, 食物が普通に噛める者を「噛める」, 軟らかいものなら噛める者を「噛めない」とし, 以下の結果を得た.(1)「噛める」割合は, 男85.8%, 女86.5%であり, 咀嚼能力に, 有意な性差はなかった. 年齢と咀嚼能力の間には, 有意な関連があり, 年齢が高くなるにつれ「噛める」者の割合は低下した. 歯の状態と咀嚼能力の間には, 有意な関連を認め, 自分の歯が半分以上ある者では, 咀嚼能力は良好であった.(2) 重回帰分析によって性・年齢の影響をコントロールし, 咀嚼能力の身体的要因への影響をみると, 咀嚼能力の良い群に, 体重, Quetelet 指数, 開眼片足立時間が有意に大であった.
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