Two Cases of Small Rectal Carcinoid Associated with Early Colorectal Cancer
1989
早期大腸癌に併存した直腸小カルチノイドを2例経験した.症例1は肛門出血を主訴に来院した66歳女性で, 精査のため施行した大腸内視鏡検査にて直腸に3mmの粘膜下腫瘍と8mmの扁平隆起性病変を認めた.それぞれにstrip biopsyを施行し, 病理組織学的にそれぞれカルチノイド腫瘍, 腺癌と診断された.症例2は61歳男性で, CEA高値にて施行した大腸内視鏡検査にて直腸に8mmの粘膜下腫瘍, および横行結腸から直腸S状部に計5個のポリープを認めた.粘膜下腫瘍に対してstrip biopsy, また, すべてのポリープに対してポリペクトミーを施行し, 病理組織学的に粘膜下腫瘍はカルチノイド腫瘍, またポリープのうちふたつが腺腫内癌, 他は腺管腺腫, 腺管絨毛腺腫と診断された.直腸カルチノイドは比較的稀な疾患であるがその治療法から注目されている.また他の大腸病変との併存も多く, 見逃しのない十分な検索が必要である.
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