看護学生用リフレクション自己評価尺度の開発 : 信頼性・妥当性の検討

2012 
本研究の目的は,看護学生用リフレクション自己評価尺度を開発し,その信頼性と妥当性を検討することである.Gibbs のExperiential Learning CycleのReflective cycleを理論的基盤として,「リフレクション自己評価尺度」原案を作成した.看護学生150人を対象に,臨地実習終了後,「リフレクティブジャーナル」を使用したリフレクションを実施後,「リフレクション自己評価尺度」原案の回答を求めた.探索的因子分析で尺度原案を修正し,8項目,「意識変容・行動計画」,「評価・分析」,「記述・表現」の3因子構造であることを確認した.共分散構造分析による検証的因子分析を行った結果,探索的因子分析で得られた仮説モデルの適合度が確認された(GFI=0.903,AGFI=0.795,CFI=0.894).尺度の信頼性については,▯係数が0.77であり,項目分析から内的一貫性を確認した.妥当性については,因子がGibbsのReflective cycleと類似していることから内容的妥当性を,職業的アイデンティティ尺度と批判的思考態度尺度の相関から基準関連妥当性を確認した.「リフレクション自己評価尺度」はある程度の信頼性と妥当性を備えた尺度であり,リフレクションの自己評価のための測定ツールとして,有用な尺度であることが示唆された.
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