A Case of Male Breast Carcinoma With Desquamation of the Nipple
2008
症例は48歳,男性.約10年前に右乳頭の落屑が出現し,徐々に増悪したため近医皮膚科を受診した.乳輪部の切除生検にて右乳癌と診断され,当科へ紹介となった.生検標本の病理組織学的検査で,表皮内に大型の明るい泡沫状の細胞質と大きい核を有すPaget細胞を認めず,真皮乳頭および表皮釘脚に直接浸潤した浸潤性乳管癌と診断した.CTおよびFDG-PETで右腋窩から縦隔,両肺門部に及ぶリンパ節転移所見を認め術前化学療法を開始した.FEC(fluorouracil, epirubicin, cyclophosphamide)3コース投与後に転勤の為転院となった.男子乳癌で皮膚浸潤所見として長期間に及び乳頭落屑を呈する症例は極めて稀であるので,若干の文献的考察を加え報告する.
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