EFFECTS OF WEANING AND SUCKLING ON GAMMA -CASEIN AND PROLACTIN RECEPTOR MRNA LEVELS IN THE MOUSE MAMMARY GLAND DURING LACTATION

1998 
異なる泌乳時期において乳腺のγ-カゼインとプロラクチン受容体遺伝子発現能力を明らかにするため,泌乳1,5,10,15日のマウス乳腺においてγ-カゼインとプロラクチン受容体mRNAを競合的RT-PCRにより測定した.離乳0,24および24時間後,6時間里子と同居させ哺乳させた後乳腺を採取した.離乳0時間ではγ-カゼインとロングタイプのプロラクチン受容体のmRNAレベルはそれぞれ泌乳5,10日と泌乳1日で高かった.24時間離乳させると両mRNA共に低レベルとなった.両mRNAレベルは,泌乳15日を除き,6時間哺乳させると30時間離乳した群と比較して有意に増加した(P<0.05).24時間の離乳により減少したmRNA量と6時間の哺乳により増加したmRNA量の間で相関係数を求めたところγ-カゼインでは+0.86(P<0.05),プロラクチン受容体では+0.99(P<0.01)と有意な正の関係があった.ショートタイプのプロラクチン受容体mRNAレベルは実験を通して低く,また,ほとんど変化しなかった.以上の結果から,泌乳中のγ-カゼインとプロラクチン受容体mRNAレベルは,6時間の哺乳で得られたmRNAの増加パターンとほぼ平行して変化することが明らかとなった.
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