【イオンチャネル病における突然死】 カテコラミン誘発多形性心室頻拍(CPVT)

2016 
◎カテコラミン誘発多形性心室頻拍(CPVT)は,運動や情動の変化,あるいはカテコラミン投与で,二方向性あるいは多形性の心室頻拍が誘発され,心室細動に移行して,失神,突然死を起こす致死的不整脈のひとつである.原因遺伝子としてリアノジン受容体(RyR2),カルセクエストリン2(CASQ2),カルモジュリン(CaM),トリアジン(TRDN)などの異常が報告されている.これらの異常により筋小胞体から大量のCa2+放出が起こり,トリガードアクティビティーを機序とする心室頻拍が起こるとされている.薬剤投与を行わなかった場合,きわめて不良である.薬剤としてはフレカイニド,プロパフェノン,カルベジロールなどの有効性が報告されており,左交感神経節切除,カテーテルアブレーションなどの非薬物療法の報告もある.
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