A CASE OF CECAL VOLVULUS DIAGNOSED PREOPERATIVELY BY MULTIPLANAR REFORMATION AND CT-COLONOGRAPHY

2006 
MDCTによるmultiplanar reformation(以下MPR)像とCT-colonographyにて術前診断した盲腸軸捻転症の1例を経験した.症例は45歳,女性.便秘症にて下剤常用し, 2度イレウスにて保存的治療を受けた.腹痛にて受診し,腹部単純X線像にて鏡面像を有するガス像を認めイレウスの診断で入院した.腹部CTで,拡張を伴わない上行結腸の右側から腹側に著明に拡張する腸管を認めた.腸管の走行を明らかにするため作成した. CT-colonographyではループ状に拡張した回盲部,その両端にbird's beak sign, その口側に拡張した回腸を認めた.また, MPRの冠状断像では下腹部にwhirl-like appearanceを認めた.以上より盲腸軸捻転症と診断し手術を施行した,盲腸は反時計回りに180度捻転したうえに左上腹部に向かって180度屈曲していた.この屈曲および捻転を整復した後,再発予防のため盲腸を後腹膜に固定した.術後問題なく退院,現在まで再発は認めていない.
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