A Case of Alpha-Fetoprotein-producing Gallbladder Carcinoma with Extramural Growth.

1992 
症例は70歳の女性.右季肋部に小児頭大の可動性ある腫瘤と, 頸部リンパ節腫大を認め来院した. 画像診断では腫瘍は肝右葉下部に接し, 胆嚢底部より連続する充実性腫瘍で中心壊死を伴っていた. 胆嚢は緊満し, 胆嚢管の閉塞および胆嚢内結石を認めた.血清carcinoembryonic antigen (CEA) は17.0ng/ml, alpha-fetoprotein (AFP) は2, 150ng/mlと上昇しており, 頸部リンパ節生検より腺癌と診断された.開腹所見では腫瘍は胆嚢の底部径1cmの小範囲より発育した壁外性腫瘤を呈していた. 胆嚢摘出・肝部分切除・横行結腸合併切除を行った.切除標本では胆嚢粘膜はほぼ脱落し, 明らかな隆起性病変はなかった.組織型は中分化型腺癌で, 底部で連続発育した腫瘍細胞が壁全体に浸潤していた.術後AFPは陰性化したが再び陽性化し術後7か月で癌死した.このような壁外性発育は胆嚢内圧の上昇と関連して生じたと考えられ, 本例はAFP産生能と合わせ興味ある症例であった.
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