A Report of Gastrointestinal Hemorrhage due to Localized Hyperplastic Gastritis Associated with Giant Gastric Folds
2004
消化管出血で発症し, 非上皮性腫瘍との鑑別が困難であった巨大皺壁を伴う限局性肥厚性胃炎の1切除例を経験したので報告する. 症例は44歳の女性で, 全身倦怠感と黒色便が出現, 近医を受診し高度の貧血を指摘された. 精査・治療目的で当院に入院し, 胃内視鏡で, 体上部後壁に出血性潰瘍を認め止血術を行った. 翌日, 同病変は腫大した粘膜皺壁を伴う半球状の粘膜下腫瘍様の形態を呈していた. 潰瘍を合併したgastrointestinal stromal tumor (以下, GIST) を疑い生検組織診断・CT・MRI・超音波内視鏡 (endoscopic ultrasonography: 以下, EUS) を行ったが, いずれもGISTを示唆する所見はなかった. 後日行った胃内視鏡再検査では, 体上部小彎を中心とする一部で立ち上がりが急峻な結節腫瘤状または耳垂様の病変に変化しており, 悪性リンパ腫との鑑別が困難であった. 胃全摘術を施行, 病理組織学的には異所性胃腺管病変を伴った限局性肥厚性胃炎であった.
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