非穿孔式内視鏡的胃壁内反切除術(NEWS)―新しい胃癌低侵襲手術確立への挑戦

2014 
◎内視鏡を用いて胃内腔を開放させずに病変を任意のサイズで全層切除する方法として,非穿孔式内視鏡的胃壁内反切除術(non-exposed endoscopic wall-inversion surgery:NEWS)が考案された.腹腔内を汚染させず,上皮性腫瘍であっても医原性播種を危惧する必要のない本術式は胃粘膜下腫瘍および内視鏡治療困難な早期胃癌に対するより低侵襲な局所切除法のひとつとして動物実験を経て2011 年より臨床導入が開始された.さらに,リンパ節郭清範囲が縮小できるセンチネルリンパ節ナビゲーション手術と融合させることで,リンパ節転移が疑われる早期胃癌に対しても過剰な胃切除を回避できる可能性がある理想的な縮小手術法として,2014 年より臨床応用がはじまった.症例の集積,手技の簡便化と長期予後の確認がまたれる.
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