Changes in the age-distribution of chronic dialysis patients in Japan.

1992 
日本の慢性透析患者の高齢化の実態を明らかにしその要因をさぐるため, 日本透析療法学会統計調査委員会が年度末に行っている全透析施設に対するアンケート調査の1980年から1990年の報告を集計分析した.慢性腎不全による透析導入患者の平均年齢は10年間で9.8年, 透析患者平均年齢は9年間で8.3年高齢化した. その要因として, 日本人母集団の老化のみならず, (1) 透析導入にいたった原疾患が10年間で慢性糸球体腎炎は約2/3から1/2へ減少, 糖尿病は約1/10から1/4に増加, 腎硬化症は軽度増加したこと, (2) 小児の透析導入数および患者数は10年間で1/3以下に減少したこと. (3) 長期透析患者が増加したこと, (4) 徐々にではあるが腎移植が行われ, 若年者が透析を離脱すること, などが挙げられた.このような透析患者の高齢化に伴い, 適切な医療・社会援助システムを構築・整備することが必要である.
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