HEPATOCELLULAR CARCINOMA WITH SARCOMATOUS CHANGE-A CASE REPORT-

2002 
症例は58歳,男性,発熱を主訴に来院した.血液生化学検査では白血球増多およびCRPの上昇を認めた.腹部超音波にて肝S4を主座とする径6cm大のhaloを有するhypoechoicな腫瘤を認めた.腹部単純CTではLDA, 造影CTでは若干不均一に造影され,腹部MRIでは, T1でlow intensity, T2でhigh intensity,ガドリニウムによる造影では不均一に造影された.腹部血管造影では腫瘤はhypovascularであった.生検では肉腫の疑いであったが, inflammatory pseudotumorや転移性肝癌も否定できなかった.手術は肝中央2区域切除術を行った.病理組織所見では主として紡錘形の異型細胞からなり,免疫染色ではvimentinのみ陽性であったが,所々でsinusoidal patternがみられることより肉腫様変化を伴った肝細胞癌と診断された. 本疾患は術前診断が難しい上予後が極めて悪いため早期発見,早期手術が望まれる.
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