A Case of Carcinosarcoma of the Bile Duct

2012 
今回,極めてまれな肝外胆管原発癌肉腫を経験したので報告する.症例は60歳の女性で,主訴は心窩部痛,背部痛と黄疸であった.胆道造影で中部胆管に4cmの胆管閉塞を認め,胆汁細胞診で腺癌の診断を得たため,中部胆管癌の診断で経回結腸静脈門脈右枝塞栓術を施行後,拡大肝右葉切除,膵頭十二指腸切除術,門脈合併切除・再建術を施行した.摘出標本では中部胆管を中心に5.0×2.5cmの結節浸潤型腫瘍が存在し,病理組織学的所見では胆管粘膜内に限局した乳頭状腺癌と同一病巣内に上皮系細胞マーカー(CAM5.2)陰性で,vimentin,S100タンパク質などの間葉系細胞マーカーを発現する紡錘形異型細胞を認めたため,胆管癌肉腫と診断した.術後経過は良好で術後42日目に退院したが,術後3か月に肝再発を認め,術後5か月で死亡した.剖検所見では組織学的にはいずれも肉腫成分を主とした癌肉腫の再発であった.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    24
    References
    2
    Citations
    NaN
    KQI
    []