A Case of Aortoduodenal Fistula Presenting Six Years after an Operation for Abdominal Aortic Aneurysm

2006 
症例は,74歳,男性で6年前腹部大動脈瘤(AAA)破裂により人工血管置換術を受けていた.今回吐血を認め緊急入院となった.上部消化管内視鏡を施行したが,出血部位は認めなかった.経過観察をしていたところ,翌日突然ショック状態となり緊急CT,血管造影を施行した.腹部CTでは中枢側吻合部の大動脈と十二指腸が近接し癒着していた.血管造影では同部位には造影剤のリークは認められなかった.吻合部大動脈の十二指腸水平部への穿破と診断し緊急手術を施行した.手術は人工血管を用いて解剖学的再建術を行い吻合部周囲には大網充填術を行った.AAA術後の吻合部大動脈-十二指腸瘻の手術例を経験したので報告する.
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