A Pathophysiological Study Using Anorectal Manometry on Patients with Rectocele.

1998 
Rectoceleの病態解明を目的に直腸肛門内圧検査法にて,排便異常の有る本症例(全例女性)について,排便異常やrectoceleなどの直腸・骨盤底筋の形態学的・機能的異常のない女性を対照に比較検討した,その結果,内・外肛門括約筋機能(対照に比較して,肛門管最大静止圧と肛門管最大随意収縮圧は明らかに低値),直腸貯留能(対照に比較して,直腸最大耐容量は低値,コンプライアンスは明らかに低値),直腸感覚能(直腸最小知覚量と直腸最小耐容量は高値)の低下を認めた。そして,直腸内圧は対照より明らかに高値を示した.すなわち直腸壁の弾性能低下と高い直腸内圧は,本症の形成に関与する可能性がある.
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