Bacterial Contamination on Working Boots Used in a Chicken Farm and Amount of Radiation of Ultraviolet Ray for Reduction of the Contamination

1995 
ブロイラー養鶏場で使用した作業靴の細菌汚染の実態を調査し,次いで汚染を除去するために必要とする紫外線の照射量について検討した。作業靴の素材は軟質塩化ビニールで,靴の表面には透明エナメル樹脂が塗布されていた。入雛準備作業に使用した靴の汚染の程度が低く,底,踵,爪先及び脛の各部位から検出された菌数は101.5-106.1/cm2の範囲にあった。ブロイラーを出荷後に,汚れた敷料(木材チップ)を搬出する作業に使用した靴の汚染が高く102.7-106.2/cm2の菌が検出され,日常管理作業の靴の汚染はその中間にあり,検出された菌数は102.0-106.0/cm2の範囲にあった。菌数の平均値で比較すると,敷料搬出作業に使用した靴の汚染は入雛準備及び日常管理作業の靴より有意に高かった。しかし,検出された菌数の最大値は作業による差はなく,いずれも106/cm2程度であった。また,靴の部位では底と踵の汚染が爪先と脛の汚染より有意に高かった。水洗した作業靴の底,踵,爪先及び脛から検出された菌数の最大値はそれぞれ104.5,105.1,104.0及び102.8/cm2であった。水洗後の作業靴の底及び踵に,波長250-260nmの紫外線を放射する10wの殺菌灯を照射して細菌を除去した。紫外線の照射量が多くなるに従い検出される菌数が減少し,照射量を104.75J/m2以上とすると照射後に検出される細菌は101.0/cm2以下となった。
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