Catalytic Decomposition of Chlorofluorocarbons in the Presence of Alcohols. Decomposition of Various Chlorofluorocarbons.

1995 
アルコール類の存在下で,ハロゲン化鉄(III)と塩化銅(II)を活性炭に担持した触媒を用いて,いろいろな種類のクロロフルオロカーボン(CFCs)の分解を試みた.急冷装置を装備した反応管を用いて行ったエタノール存在下での四塩化炭素の接触分解反応で,かなりの量の反応中間体であるクロロギ酸エチルが得られ,CFCsの接触分解反応機構が示唆された.CFCsのフッ素原子数が増加すると,炭素一塩素結合の解離エネルギーが増大するため,ハロゲン化鉄(III)によるCFCsからの塩素原子の引き抜き反応は困難となり,分解にはより高温を必要とした.反応系内は還元系の雰囲気であるため,ハロゲン化鉄(III)は低原子価化鉄に還元されるが,助触媒である塩化銅(II)の働きでハロゲン化鉄(III)に回復する.「気相Wacker反応」と同様の働きをするハロゲン化鉄(III)/塩化銅(II)/活性炭系触媒の開発で,CFCsの無害化の実用化に向けて大きく前進した.
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