TREATMENT RESULTS OF GLOTTIC AND HYPOPHARYNGEAL CANCERS-FROM THE VIEWPOINT OF HEAD AND NECK SURGEON-

2006 
過去5年間に神戸大学で治療された早期声門癌と下咽頭癌について喉頭温存を中心に検討した。この間,声門癌では原則としてT1症例は標準的照射法で,T2症例は多分割照射法で放射線治療を行った。下咽頭癌Tis/T1症例は喉頭微細手術後に標準的照射を行い,深部浸潤のないT2症例はプラチナ製剤を用いた化学放射線療法を行った。現時点では声門癌T1症例全例(34/34)で,T2症例では85%(28/33)で喉頭が温存されていた。下咽頭癌ではTis/T1症例(21例)および化学放射線療法を行ったT2症例(9例)全例において喉頭が温存されている一方,深部浸潤を認めたT2症例30例に対して下咽頭喉頭摘出術が行われていた。これらの結果より,観察期間が短いものの放射線治療を主体とした早期声門癌と下咽頭癌に対する現在の治療方針は妥当であり,更に進行した症例に対する喉頭温存の治療戦略が今後の課題であると考えられた。
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