ウルソデオキシコール酸(UDCA)治療で肝機能異常の改善を認めた肝サルコイドーシスの1例

2010 
症例は38歳男性.肺サルコイドーシス疑診例で経過観察中胆道系酵素上昇の精査目的で入院.画像で肝サルコイドーシスを疑い肝生検で確定診断した.ウルソデオキシコール酸(UDCA)内服で胆道系酵素は改善がみられ,その機序としてUDCAのグルココルチコイド様作用による免疫調節作用と考えられた.肝サルコイドーシスで全身症状はなく肝機能のみが高い際の治療としてUDCAも選択肢のひとつとなり得ると思われた.
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