A CASE OF GANGRENOUS ISCHEMIC COLITIS ACCOMPANIED BY ELEVATED SERUM CEA

2004 
症例は78歳,女性.腹痛を主訴に救急車で来院した.腹部は膨隆し左下腹部に圧痛を認めた. CT所見では大腸に大量の便塊があり下行結腸周囲に腹水を認めたため,大腸癌による腸閉塞を疑い入院となった. CEAは365.3ng/mlと高値であった. 2日後腹痛が増強したため,手術を施行した.開腹すると横行結腸左側からS状結腸まで壊死していたが腫瘤を認めず,左半結腸切除,人工肛門造設術を施行した.病理組織学的には腸管上皮の壊死,炎症性細胞浸潤を認めたが,悪性所見を認めなかった.免疫組織化学染色ではCEAに強く染まる拡張したmicrocryptを認めた.以上より壊死型虚血性大腸炎と診断し, CEA高値はmicrocryptic dilatationが関与していると推測した. 27病日にCEAは1.7ng/mlと正常化し, 33病日退院した.動脈硬化,甲状腺機能低下による偽性腸閉塞が発症に関与したことが推測された.
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