Isotopic exchange between snow particles and contained water on wet snow layers

2002 
1998年2月から4月にかけて北海道母子里で積雪調査を実施し,そのうち融雪期の湿潤積雪層の同位体比の時間変化過程を調べた.調査では,湿潤積雪から層毎に,固相試料(雪粒子)と液相試料(間隙水)とを別々に採取した.観測期間中の降水と積雪下面からの流出水もあわせて採取した.それぞれの試料についての酸素,水素の同位体比を測定した.その結果,雪粒子の同位体比は間隙水よりも大きい値をとった.その差は表面から下層にいくほど増加する傾向が認められた.また,雪粒子,間隙水ともその同位体比は時間とともに大きくなる結果を得た.これらの結果を解析したところ,積雪表面で融解してできた間隙水の流下が,雪粒子の同位体比の変化に大きな影響をもたらす事が示唆された.
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