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A CASE OF UMBILICAL PILONIDAL SINUS

2005 
毛巣洞のほとんどが仙骨部に発生し,その他の部位には少ない.今回われわれは臍部の1例を経験したので報告する.症例は27歳,男性. 2カ月前から続く臍部痛,発赤,膿排出を主訴に受診した.身長180cm,体重105kgと肥満があり,体毛は硬く多かった.臍部に10mm大の腫瘤を触知した.腹部CTで臍窩に一致した造影される高吸収域を認めた.尿膜管や卵黄腸管遺残を示唆する瘻孔は認めず,難治性臍炎の診断で約3カ月間,外来治療を行ったが軽快増悪を繰り返すため,臍切除術を施行した.摘出標本で毛巣洞と診断された.臍部毛巣洞は自験例を含め本邦報告5例と稀で,硬毛多毛な青年男子に好発している.しかし肥満との関係は不明であった.尿膜管や卵黄腸管遺残との鑑別はUSやCTが有用だが,臍炎とは困難で,病悩期間が長くなりやすい.そのため4週間以上継続,あるいは3カ月以上軽快増悪を繰り返す場合,本疾患も考慮し,手術を行うことが肝要と思われた.
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