URACHAL ABSCESS IN AN ELDERLY PATIENT WITH TRANSEVERSE COLON STENOSIS

2010 
症例は83歳,女性.20歳台での虫垂切除術以外に腹部手術の既往はなく,過去に尿膜管膿瘍を疑わす症状をきたしたこともなかった.今回は腹痛で受診した.下腹部の圧痛以外には腹部所見に異常なく,臍部にも異常を認めなかった.血液検査では著明な炎症反応を認めた.腹部CT検査では尿膜管膿瘍の像と上行結腸の拡張を認めた.輸液,抗生剤投与により全身状態の改善をはかった.3病日のCT検査では上行結腸の拡張が増強した.尿膜管膿瘍の診断で開腹手術を行った.手拳大の尿膜管膿瘍を認め,そこに大網が集積し,横行結腸には屈曲による通過障害が認められた.尿膜管膿瘍の全摘出を試みたが,膿瘍壁と膀胱壁に連続性があり,膀胱壁に大きな欠損が生じるのを避けるため,膿瘍壁部分切除による膿瘍開窓術にとどめた.膿瘍腔内と臍,膀胱とはいずれも交通がなかった.術後経過は良好で,第4病日には食事を開始した.炎症反応も速やかに陰性化し17病日に退院した.
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