A Case of Retroperitoneum Actinomycosis

2007 
症例は57歳の男性. 不整脈, 高血圧にて通院治療中に上腹部, 背部の重圧感, 上腹部痛, 貧血の進行を認めた. CTで左後腹膜に6.4×6.4×4.3cmの周囲臓器に浸潤する辺縁の不明瞭な腫瘤を認めた. 上部消化管内視鏡で胃体上部後壁に発赤, 粘膜肥厚, 壁の変形, 白苔の付着を認めた. 後腹膜原発の間葉系悪性腫瘍を疑い手術を施行. 後腹膜腫瘍切除, 左腎, 左副腎, 噴門側胃, 膵体尾部, 脾, 横行結腸, 空腸合併切除を行った. 術後の10日目に病理組織学的検索で放線菌症の診断を得, 退院日である術後21日目までPIPCとAMKを使用した. 術後2年を経過した現在再発徴候は認めない. 確定診断は困難であることが多いが腹部腫瘤の鑑別疾患のひとつとして留意する必要がある.
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