Groove Pancreatitis Associated with a Large Pseudocyst in the Muscular Layer of the Duodenal Wall: A Case Report

2010 
症例は55歳の男性で,6か月前より腹部違和感,1か月前より嘔吐出現し,当院紹介受診した.造影CT,MRIでは十二指腸下行脚~水平脚右側に10×5 cm大の嚢胞性病変を認め,膵頭部に1 cmの不整形腫瘤を認めた.胃造影X線検査,gastrointestinal fiber(GIF)では十二指腸狭窄を認めた.血液腫瘍マーカーではDUPAN-2 747 U/mlと上昇を認めた.膵頭部癌疑いと,嚢胞性病変による十二指腸狭窄の診断にて膵頭十二指腸切除術を施行した.切除標本にて膵頭部に1 cmの白色結節,十二指腸下行脚に7×5 cmの嚢胞性病変を認めた.病理組織学的検査にて,膵頭部の結節は慢性膵炎に伴う膵頭部の局所性線維化,嚢胞性病変は十二指腸壁内に進展した膵仮性嚢胞が考えられた.最終的にgroove pancreatitisによる変化と考えられた.Groove pancreatitisは膵頭部癌との鑑別が困難である疾患であり,groove pancreatitisに十二指腸壁内膵仮性嚢胞を伴った,極めてまれな症例を経験したので報告する.
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