Etidronate disodium (EHDP) reversed massive ectopic calcifications in two hemodialysis patients

2003 
巨大石灰化がエチドロン酸ニナトリウム (EHDP) (ダイドロネル®) 低用量, 長期内服にて著明な改善を認めた2症例を経験したので報告する. 症例1は56歳女性, 透析歴8年. 平成9年頃より, 両肩, 股関節に疼痛出現. 腫瘤を触知するようになる. 平成10年X線上両肩関節に散在性に, 右股関節に9×13cm, 左股関節に16×9cmの異所性石灰化を認めた. 同年8月より発熱を認め, EHDP 300mg/日を内服開始した. 内服後14日目より発熱は改善. 疼痛も徐々に改善した. 平成13年11月にはX線上, 右股関節は6.5×5cm, 左股関節は最大の腫瘤が8×6cmと石灰化腫瘤の縮小を認めた. 症例2は55歳男性, 透析歴10年. 平成7年頃より, 両肩, 股関節に疼痛出現. 平成10年3月X線上右肩関節に11×9cm, 右股関節に8×10cm, 左股関節に15×11cmの異所性石灰化を認め, EHDP 400mg/日を内服開始した. 同年9月X線上石灰化腫瘤は若干の増大がみられたが, 疼痛は著明な改善を認めたため, 内服を継続. 平成13年10月にはX線上異所性石灰化は右肩関節に2×3cm, 右股関節の石灰化は消失し, 左股関節は1×1cmと著明に縮小した. 異所性石灰化に対する治療は, 基本的にはカルシウム・リン値のコントロールを行うが, 巨大な石灰化の場合, それのみでの改善は難しい. EHDPが異所性石灰化に有効であったとの報告は多くみられるが, その治療法はまだ確立されていない. この2症例の経験から, 巨大な異所性石灰化にEHDP低用量長期投与が有効である可能性が示された.
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