HLA-DRB Typing and DR2 Subtyping in Patients with Ulcerative Colitis Obtained by Oligonucleotide Genotyping

1993 
潰瘍性大腸炎とHLA-class II抗原との相関性についてはこれまでも報告がなされているが,今回PCR-SSO法という遺伝子学的方法によりHLA-DRB遺伝子のDNA typingおよびDR 2 subtypingを行い,病型,難治性,手術適応との関連性を検討した.その結果,(1)潰瘍性大腸炎症例(n=43)ではDR2遣伝子の出現率は0.406と高頻度であった.(2)全大腸炎型はDR2の出現率(0.588)が直腸炎型(0.167)より有意に高率であった(p<0.01).(3)難治例ではDRB1*1502の出現率(0.458)が非難治例(0.155)より有意に高率であった(p<0.01).(4)手術例のDRB1*1502の出現率(0.400)は非手術例(0.197)より高率であり,DRB1*1501は手術例には認められず非手術例(0.182)のみにみられた(p<0.05).以上より,DR2subtypingは難治例の手術適応の一因子として有用であり,難治例の中には遺伝的に決定された手術適応例が含まれていると考えられる.
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