A CASE OF MUCINOUS (“COLLOID”) ADENOCARCINOMA OF LUNG
2005
症例は66歳,女性.検診時胸部X線にて右上肺野に異常陰影を指摘され受診した.画像上,右上葉S1に35×28mm大の不整形の腫瘤が認められていたが,経気管支肺生検,洗浄細胞診では悪性の診断は得られなかった.画像および臨床経過から悪性が強く疑われたため手術を行った.術中の迅速穿刺吸引細胞診,組織診でも悪性の診断はつかず,腫瘍の部分切除のみを行った.術後病理検査では,多量の粘液の中に異型の乏しいごく少量の腫瘍上皮が散見され,膠様(コロイド)腺癌と診断した.膠様腺癌の報告例は比較的稀で,緩慢な発育を示すものが多く一般的には予後良好である.粘液主体の腫瘍であるため腫瘍細胞が少なく,術前,術中の病理学的診断は困難であった.
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