Intestinal Perforation by a Foreign Body Retained due to Stenosis Caused by Cancer of the Colon.

2001 
症例は88歳,女性.痴呆症にて他院の老人健康施設に入所していたが,腹痛のため当院を受診した.胸部単純X線および腹部CTにて, free airと上行結腸に腫瘤を認め,腸管穿孔の診断にて,緊急手術を施行した.開腹したところ,上行結腸の腫瘤とその口側の回腸に5mmの穿孔を認め,その内腔には棒状の異物,ストローが存在しており,痴呆のため誤嚥したものと思われた.切除標本では,上行結腸癌と回腸の穿孔を認め,腫瘤により停滞した回腸内異物により腸管穿孔をおこしたものと診断した.以上のように痴呆を有する患者では,腸管異物や潜在する悪性腫瘍にも注意するべきと思われた.
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