A CASE OF INFERIOR ILEOCECAL HERNIA IN WHICH MULTISLICE CT WAS USEFUL IN DIAGNOSIS

2005 
症例は71歳,男性. 2003年9月腹痛,嘔吐で近医を受診.イレウスの診断で入院し,イレウス管挿入による減圧処置を受けたが改善なく,発症第15病日に精査加療目的で当科に転院した.転院時,腹部の膨隆や柊痛はなく,腹部単純X線検査で鏡面像もなかったが,イレウス管造影でイレウス管先進部の肛門側に拡張腸管を認めた.さらに腹部超音波, CT検査で回盲部近傍に拡張した腸管を認めたため,盲腸周囲ヘルニアの診断で発症第22病日,開腹した.回腸盲腸ひだをヘルニア門とし,回腸が後腹膜に約10cm嵌入した下回盲窩ヘルニアであった.用手的に整復したが,嵌入腸管に器質化した狭窄を認めたため小腸部分切除術を施行した.手術所見とマルチスライスCTによる多断面再構成 (multi-planar reformation: MPR) 画像はほぼ一致していた.下回盲窩ヘルニアは稀な疾患であるが,術前診断にMPR面像が有用と考えられた.
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