Artificial Modification of Bacterial Surface with Cell-Wall Engineering

乳酸菌などの腸内細菌の細胞壁を利用した新しい粘膜ワクチン製造を目指したバクテリア表層工学について述べる。生きたままのバクテリアの表面を人工的に機能化する手法を開発した。バクテリア細胞壁の前駆体として、ケトン基などをつけたムラミン酸誘導体を合成した。乳酸菌の培養液にこれを添加して培養すると、細胞壁の生合成経路にとりこまれ、バクテリア表面ヘケトン基が提示された。これを利用して、バクテリアの表面機能性を変化させた例を紹介する。