“Double” Cancer of the Large intestine and Other Organs

1990 
15年間に経験した大腸癌手術症例525例における他臓器重複癌は39例 (7.4%) であった.同時性重複癌は10例, 1.9%で, 異時性重複癌は29例, 5.5%であった.異時性重複癌のうち大腸癌先行は11例, 他臓器癌先行は18例であった.重複癌の高危険群を同定するため, 同時期の単発大腸癌症例455例を対照として大腸癌病変の臨床病理学的事項について比較したが, 重複癌と単発癌との問で性別, 年齢, 家族歴, 占居部位, 進行度, 併存大腸ポリープの頻度に差はなかった.重複癌と単発癌の間で家族歴に差がなく, 他臓器癌先行例の年齢が単発癌より有意に高いことは重複癌が遺伝的因子よりは第一癌の良好な予後から延命がはかられるために増加していることを示唆している。重複癌の高危険群の同定は容易ではなく, とくに重複癌臓器で頻度の高い胃と子宮癌の放射線治療後の直腸癌に留意し, 重複癌の早期発見に努めなければならない.
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