TWO CASES OF ADVANCED GASTRIC CANCER WITH LONG-TERM SURVIVAL
1998
腹膜播種陽性進行胃癌の術後,腹腔内に活性炭吸着マイトマイシンC (以下MMC-CH)を100mg散布した1例とそれに加えMTX-5FU療法(以下M/F療法)を施行した1例の長期生存例について報告する.症例1は70歳,男性. 1987年1月H0, P1, T3, N1で根治手術が不能なため胃全摘, Roux-Y吻合, D1郭清を行った.腫瘍径11×9cmのBorrmann 4型で,病理学的にはpor, scirrhous, t3, ly2, v0, n1 (5/23)であった.術後MMC-CH 100mgを腹腔内に撤布した.症例2は48歳,女性. 1988年5月H0, P2,T3, N2で根治手術が不能なため胃全摘, Roux-Y吻合, D1郭清を行った.腫瘍径14×6cmのBorrmann 4型で病理学的には, por, intermediate, t3, ly3, v2, n1 (15/25)であった.術後MMC-CH 100mgを腹腔内に撒布,引き続きM/F療法を6回施行した.その後1989年10月にileusとなり,開腹術を行ったが,その際の腹腔内の検索では再発の兆候を認めなかった. 2例とも健在であり, MMC-CH, M/F療法の有用性について言及する.
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