In Search of the Carbohydrate Structures on CD44 Critical for Hyaluronic Acid Binding-Roles of Sialylation and Sulfation
2004
CD44は多様な細胞-細胞間および細胞-細胞マトリックス間の接着を媒介する細胞接着分子である。ヒアルロン酸との結合能をもち、細胞の主要なヒアルロン酸結合蛋白質の一つである。CD44を介した細胞接着は、一般に炎症を亢進させ、癌の進展をプロモートすると考えられて来た。最近のCD44ノックアウトマウスについての解析から、必ずしも個体発生や生命の維持において不可欠な分子ではないことが判明してきたが、CD44がヒアルロン酸への結合を介してさまざまな疾患の病態発生において重要な役割を演じていることは疑いをいれない。CD44分子の糖鎖修飾が、この分子のヒアルロン酸への結合能を左右することは良く知られている。多くの場合、細胞表層に発現されたCD44はそのままではヒアルロン酸への結合能を持たず、活性化刺激によってはじめてヒアルロン酸結合能をあらわすようになる。最近の研究の進展によって、細胞刺激に伴うCD44の糖鎖修飾の変化が、ヒアルロン酸結合能の誘導に主要な役割を演じることが明らかになってきた。なかでも次の二通りの糖鎖修飾の変化が重要である。一つは内因性シアリダーゼによるCD44の脱シアル酸化であり、もうひとつは糖鎖のGlcNAc-6-硫酸化修飾である。
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