Changes of the States of the Cracking Catalysts of Petroleum with Heating.

要旨: -シリカ・アルミナ, シリカ・マグネシアおよびアルミナ・ボリア石油接触分解触媒の加熱に伴う状態変化を示差熱分析, 呈色反応, X線回折および低温における窒素吸着-脱着等温線より観察した。その結果, 示差熱分析からは決定的な結論は引き出せなかつたが, 呈色反応の結果, 共沈法, 沈着法で生成するシリカ・アルミナ, シリカ・マグネシアは沈澱時に固体酸が大部分生成し, アルミナ・ボリアは加熱焼成時にアルミナとボリアの結合が起り固体酸の生成することを認めた。さらにX線回折の結果, アルミナとボリアは300℃以上において結合し, 無定形若くはごく微細な粒子に転化することを認めた。