Clinical treatment of occlusion in implant therapy

2008 
咬合は天然歯においても歴史的に確固たる理論が存在するとは言い難く, その中に加わったインプラント咬合に関してエビデンスを求めることはさらに難しい.筆者は約40年前, 初期のナソロジーの咬合論に疑問を感じて以来, 顎機能異常患者の咬合を扱っている中で, 顆頭安定位におけるLGTP (Light Guide Tapping Position) とCLP (Clenching Position) の調和, 不調和の診断ならびに調整が, 臨床咬合の重要なポイントであると認識するに至った. そして歯周治療, 矯正治療も含めた日常臨床の中で, 補綴術式の一つである咬合の維持, 修正, 回復を無理なく組み込むよう努めてきた. この流れの中にインプラント治療が加わったことになるが, 天然歯の安定をも含めたインプラントの安定を考える上で, 咬合に関し, 天然歯と大きく変化させる必要はないと感じている.今回, われわれの診療所におけるインプラント治療症例の実際, ならびにその予後観察を通じ, インプラントにおける咬合の付与, 調整に対する考え方を紹介したい.
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