A Case of Perforation of T-cell Malignant Lymphoma with the Primary Focus in the Sigmoid Colon.

1995 
大腸原発, 特にS状結腸原発悪性リンパ腫はまれな疾患である.なかでもT細胞性リンパ腫は極めてまれである.今回われわれは, 術前に悪性リンパ腫が強く疑われたS状結腸穿孔例を経験したので報告する.症例は72歳の男性, 左下腹部痛を主訴に他院受診の後, 当院紹介入院となった.術前超音波および注腸にてS状結腸悪性リンパ腫を疑い, 同部に穿孔を認めたため, S状結腸切除およびドレナージ術を施行した.術後病理学的に多発性の高悪性度群, 多形細胞大細胞型T細胞性悪性リンパ腫と診断された.悪性リンパ腫と, 炎症性腸疾患, 癌との鑑別診断に腹部超音波検査と注腸は有用であった.術後下行結腸残存悪性リンパ腫に化学療法を施行するもほとんど効果なく, 再度腫瘍部穿孔による腹膜炎となり左半結腸切除およびドレナージ術を施行した.T細胞性リンパ腫はB細胞性リンパ腫に比べて予後不良であり, 少なくとも所属リンパ節を含めた原発巣の手術的切除が必要である.
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