A CASE OF RECTAL CANCER WITH METASTASIS AT AN ANAL FISTULA MIMICKING CARCINOMA OF AN ANAL FISTULA

2005 
症例は54歳,女性.平成11年から左腎部褥創に対し,近医で治療を行っていた.平成14年7月23日,市内の形成外科病院にて褥瘡部の生検で腺癌と診断されたため,当科に紹介入院した.鼠径リンパ節転移を伴う痔瘻癌と考え,ストーマ造設後に術前化学療法を施行し,その後2期的に腫瘍切除,大殿筋皮弁による会陰部再建を行った.手術所見では,直腸癌 (Ra) と会陰部腫瘍には連続性はみられず,また同様の組織型であることから直腸癌の痔瘻転移であると考えられた.転移性痔瘻癌は,現在までに8例の報告があるのみで,非常に稀な症例であり,転移経路は口側の腫瘍からの痔瘻内へのimplantationが原因であると報告されている.予後は原発,転移巣の進展度によると考えられるが,本症例のように転移巣が大きな症例では外科的切除のみならず,集学的治療が必要であると考えられた.
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