Vibrational predissociation of rare-gas van der waals complexes of 9-methoxyanthracene.

1989 
超音速ジェット中で生成する9-メトキシアントラセン(MEOA)の希ガスvan der Waals錯合体の光解離過程をLIFと蛍光寿命測定法により詳しく調べた。1210より上の振電準位に随伴するvan der Waals錯合体では,錯合体の光解離が見られるようになり,その結果,蛍光減衰曲線はいずれの錯合体においても非指数関数性を示す。これは光解離によってS1の異なった振電準位にあるMEOAが生成することに起因する。蛍光減案曲線の多成分解析から求められる錯合体の相対蛍光量子収率とLIF励起スペクトルのバンド強度比との比較から,ArとKrの場合,1:1錯合体の蛍光減衰は二つの指数関数で十分近似できることがわかった。しかし810に随伴するXeの錯命体にはSt著者らの装置では測定しきれない短寿命成分(<<2ns)があり,これは光解離を受けないで,非常に速く失活する錯合体が存在するためであると考えた。不完全冷却状態(partially cooled state)にあるMEOAについで践求めた蛍光寿命および過冷却状態(supercooled state)での蛍光寿命の過剰エネルギー依存性とから,光解離によって生じるMEOAの一部,過剰振動エネルギーを持たないことが明らかとなった。
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []