Effects of heavy metal ion concentration on wastewater treatment by ferrite process.
1989
湿式フェライト化処理法における重金属イオン濃度の影響を検討するため, 重金属含有模擬廃液および数種の実廃液から得られたフェライトスラッジ (反応生成物) の飽和磁化 (σ) 測定し, σと重金属イオンの溶出との関係を調べた。σ-希釈倍率 (f) 曲線は, f軸方向に平行移動した1本の曲線で表わされ, fの低い所で1, 中程で 2・6 の傾きを有し, σ値はfの高い所でマグネタイト (Fe304) の値 92emu/g に漸近する。平行移動の大きさは, 重金属イオンの種類に依存する。σ-f曲線において, fの減少によるσの急激な低下は, フェライト格子に入らない金属イオンが水酸化物や副生成物などを形成することに起因する。処理面に関しては, フェライト化処理後における磁気分離の容易さ, 排水の安全性, フェライトスラッジの安定性および有効利用の可能性などを考慮して, σ値が 60emu/g以上になるf値を選び処理する必要がある。
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