Highly sensitive analysis of flavor components in foods by gas chromatography/mass spectrometry with headspace sampler.

1996 
ヘッドスペースサンプラーを用いたガスクロマトグラフィー/質量分析法による食品等中の香気成分の高感度分析法を開発した.試料は,20mlのヘッドスペース用の試料瓶に入れ,加温条件を80℃,20分とし,そのヘッドスペースガスを高圧注入法にてGC/MSに導入し測定した.試料として加工食品,飲料,果物,生花等を用いて,香気成分を分析したところ,従来法よりもピーク面積として3~10倍の強度でピークが出現し,微量成分の検出も可能となった.なお,各ピーク強度の繰り返しの再現性(n=5)は相対標準偏差で3.0~6.8%であった.又,化合物の検出感度は2,4,6-トリクロロアニソールを用いて検討したところ全イオン検出(TIM)測定でppbレベル,選択イオン検出(SIM)測定でpptレベルであった.又,pptレベルの低濃度領域での検量線の相関係数は0.999となり,良い直線性が得られた.これらのことから,開発した方法を用いれば,食品等中の香気成分がオンラインによる連続分析で簡易に高感度で分析できることが分かった.
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