A CASE OF GASTROINTESTINAL STROMAL TUMOR OF THE DUODENUM

2000 
gastrointestinal stromal tumor (GIST)は紡錘形細胞で構成される消化管非上皮性腫瘍の総称であるが,明確な診断基準は確立されていない.今回,十二指腸に発生したGISTを経験したので,本邦報告例の検討を加え報告する.症例は62歳,女性.黒色便および貧血を主訴として入院した.上部消化管内視鏡検査にて十二指腸下行部に中心部潰瘍を伴う粘膜下腫瘍を認めた.腫瘍はCT上径4cm大,充実性で境界明瞭であった.血管造影では腫瘍濃染像が認められた.平滑筋肉腫を疑い,幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織学的には紡錘形細胞よりなる腫瘍で,細胞異型は乏しく核分裂像は認められなかった.免疫組織化学的にはdesmin, SMA, HHF-35, NSEは陰性, S-100蛋白部分陽性, vimentin, CD-34, c-kit protein陽性であることから, GIST uncomitted typeと診断した.
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