Relation between “Kizami (Minced Foods) Diet” and Physical Factors in a Special Nursing Home for the Elderly

1995 
本研究の目的は, 特別養護老人ホーム入居者のきざみ食を身体的要因から検討することである。対象は, 東京都内にある社会福祉法人 九十九園の在園者94人であり, 食事に関わる聞き取り調査, 口腔内診査, ADL・疾病状況調査を行い, 以下の結果を得た。1) きざみ食者の割合は男性41.9%, 女性25.4%であり, きざみ食と性, 年齢, 入居年数との間には有意な関係がみられなかった。自分の総義歯に不満足な者や無歯顎で義歯をつけていない者にきざみ食が多かった。2) 罹患疾病ときざみ食との関係で有意であった疾病は, 脳血管疾患の既往であった。3) ADL項目のうち, 歩行, 着替え, 入浴, 排泄の介助が必要な者はきざみ食の割合が多かった。4) きざみ食に対する独自の影響の程度をみる目的で, 従属変数をきざみ食の有無, 独立変数を性, 入居年数, ADL得点, 口腔内状況, 脳血管疾患既往, 共変量を年齢とし, 分散共分散分析を用いて解析した。きざみ食と有意な関連を示したのは, ADL得点であった。
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