Injection Laryngoplasty using BIOPEX Calcium Phosphate Cement : The Sanokousei General Hospital Experience

2008 
当院において平成16年5月から平成19年4月までの3年間に一側性声帯麻痺13例,声帯萎縮1例に対してリン酸カルシウム骨ペースト(商品名BIOPEX®-R3mlセット)を用いた声帯内注入術を施行した。基本的に全身麻酔下で直達喉頭鏡下に注入術を行い,術翌日より発声・摂食を開始した。術後は全例において良好な声門閉鎖が得られ,音声も有響性で患者の満足が得られた。内視鏡での観察では,すべての症例で注入による声帯の内方移動や,発声時声門閉鎖不全の改善が観察された。3D-CT上,注入されたBIOPEX®はほとんどの症例において声帯レベルで一塊となっており,患側声帯の内方移動に寄与していた。さらに全例において呼吸困難などの合併症はみられず,安全に施行することができた。当院では現在3泊4日での入院で,術翌日から発声,摂食を開始している。硬化性物質を声帯外側に注入し,声帯を内方移動させる本術式は,「内腔より行う甲状軟骨形成術I 型」として有用と考えている。
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