ANALYSIS OF LIFE CYCLE THINKING IN CHEMICAL RISK ASSESSMENT BASED ON PRACTICES IN EDUCATION PROGRAM ON ENVIRONMENTAL RISK MANAGEMENT
2010
本論文では,化学物質のリスク評価に見られる評価実施者のライフサイクル思考の現状と特徴を読み取ることを目的として,評価・判定のための項目と定性的基準を策定した.その上で,大阪大学「環境リスク管理のための人材養成プログラム」の受講生が実施したリスク評価のレポートに基づいて,リスク評価に表出する実施者のライフサイクル思考を観察・分析した.その結果,1)物質-製品流に沿ってリスク特定・評価を手がけ,ライフサイクル全体をマネジメントの対象とするアプローチや視点が少ないこと,2)評価結果に基づいてリスク管理方略を多重,多段に立案する能力とスキルの涵養には,教育上の改善の余地があること,3)化学物質由来のリスクが社会や組織経営に及ぼす潜在的なダメージについては,多くの被養成者の視野におさめられていないこと,などが明らかになった.
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